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RETURN TO OMMADAWN

MIKE OLDFIELD

評価:51件のレビュー

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CDV3166(VIRGIN) 【17年発売CD】

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カケレコ・レビュー

ご存知英国が誇る天才マルチ・プレイヤー、なんと75年作『OMMADAWN』の続編として制作された17年作!

ご存知、1st『TUBULAR BELLS』の記録的ヒットにより世界にその名が知られる英国が誇る天才マルチ・プレイヤー、タイトルが示すように彼が75年にリリースした傑作3rd『OMMADAWN』の続編として制作したのがこの17年作!楽曲構成も初期3作品を踏襲する約20分の大作2曲で構成されています。20種類にわたる使用楽器は勿論マイク一人による演奏。冒頭、彼方から聴こえてくるような物悲しい笛の音に重なる哀愁のアコースティックギター。この時点で『OMMADAWN』のあの世界が変わらず広がっていて驚きます。マンドリンやバンジョーも交え躍動感みなぎるトラッド調のアンサンブルが立ち上がってくると、あのデリケートなトーンで旋律を紡ぐ独特のエレクトリックギターも重なってきて、思わず胸が熱くなります。「PART1」後半は、地に響くようなトライバルなパーカッションが現れ、スパニッシュギターがかき鳴らされ、熱っぽいギターが天を駆ける、まさしく『OMMADAWN』を鮮やかに蘇らせたサウンドを展開。かつて『OMMADAWN』に感動した方なら、この「PART1」で早くも涙ぐむこと間違い無し。「PART2」はマンドリンの綺羅びやかな音色が美しい牧歌調の穏やかな演奏に始まり、どこまでも広がる雄大な草原をイメージさせるシンフォニックな中盤、そしてアコギ、エレキ、マンドリン、バンジョーによって紡がれる瑞々しいアンサンブルによって終幕を迎える、淀みのない見事な構成で駆け抜けます。往年の名作の続編と言うと、決して成功しているものは多くない印象ですが、本作に関しては「さすがマイク・オールドフィールド」と言う他ない素晴らしすぎる出来栄えです。リコーダー類・ホイッスル類の音がシンセに置き換わっている部分はありますが、正直それは些細なこと。「プログレッシヴ・ロック・ミュージシャン」マイク・オールドフィールドの帰還にして、初期3作品のファンへのこの上ない贈り物と言える新たな傑作!

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評価:5Mike Oldfield / Return to Ommadawn(1 拍手)

レビュアー:toshibooさん レビューをすべて見る

Crisis 路線を狙った前作 Man on the rocks から一転、チューブラー・ベルズやオマドーンの頃に戻ったような大作志向をもったマイク・オールドフィールドの最新作の登場である。オマドーンに戻る、というタイトル通り、代表作オマドーンの続編的なフレーズがこれでもか、とあらわれ、初期の作品のファンの涙を誘う。だが、タイトルに惹かれてオマドーンの焼き直しを期待すると、もしかして肩すかしを食らうかもしれない。なぜなら、ここにはオマドーンにあった、一種狂気を感じるほどの熱狂や呪術的な登り詰めるような感覚はない。どちらかというと美しく心地よいマイクらしいメロディが淡々と繰り返されるからだ。むしろ静謐と行っていいほどの落ち着いた世界がそこにある。しかし、この奇妙な明るさを伴った安定感のある、落ち着いた美しさこそが、マイクがオマドーン発売から42年もの歳月をかけてたどり着いた境地なのではないか。そして我々は気がつくとそ世界の中に引き込まれとらえられている自分に気づくのだ。これは大変な傑作である。

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