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990円 (税込1089円)
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
【査定担当者からのメモ】
盤中央部に汚れあり、ビニールソフトケースの圧痕あり
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
ウォルター・ベッカーとドナルド・フェイゲンは、当初バンドを結成する気などさらさらなく、自分たちのつくった曲を他のミュージシャンに提供して食っていけないかと考えていた、という話を聞いたことがあります。結局彼らの曲とコンセプトを買ってくれる人がいなくて、仕方なく自分たちでやり始めた、という。人を食った曲を書く彼ららしい話です。が、眉唾かも知れません。でもフェイゲンの声って、どう考えても「売れる」声ではないでしょう。「エイジャ」の大ヒットでAORのメインストリームみたいになってしまいましたけれど、もともとは既成の音楽を裏返したような変態性が彼らの取り柄です。
このコーラスなしのヘンな声、ジャズっぽい短いソロ、残響デッドなドラムズ、という音づくりに魅了されたミュージシャンは少なくありません。10CCは、真面目にダンの音づくりを尊敬していたようです。カフェ・ジャックスやクァンタム・ジャンプは、もろにダンの影響下にありますし、英国のシーンに与えた影響のほうが大きい気もします。加えてこの時のメンバーには、ジェフ「スカンク」バクスターがいます。
6 Reelin' In The Years のジミ・ヘンドリックスみたいなギターなんてとても良いです。バクスターはナザレスのプロデュースもやったことがある通りで、こうしたスタイルが好きなんでしょう。せっかくドゥービーに転職したのに、歪んだギターを弾かせてもらえず、歯ぎしりしたんじゃないでしょうか。話がそれました。実はダンのユーザーでもコアな人ほど支持する傾向にあるのがこのファースト。やはり彼らの本質がここにあるのでしょう。