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890円 (税込979円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
「フリートウッド・マック」と「ルーモアズ」は、ニックス、バッキングアムがマック加入前に制作した「バッキングアム・ニックス」のアイデアの発展形です。フォークを基調とし、大人になった男女の恋愛を歌うというコンセプト。曲のピークにはリンジー・バッキングアムの電化ギターが彩る、というアイデアです。おのずとビートは抑制的になり、それが独特の溜めになって音楽は支持されました。しかし爆発的な売り上げは、メンバーの体力と余裕を奪います。長すぎるツアーと、両レコードの曲への支持は、逆にメンバーが自分たちの主軸に疲れ、飽きてしまうというシナリオへつながりました。この2枚組を聴くとリンジーが、どれだけ既定路線に飽きているのか、よくわかります。
ニックスは別の意味でグループから関心を失っています。彼女は自分の書く楽曲が軽んじられていると感じていて、事実、トム・ペティやライ・クーダーのほうがニックスの曲を支持していました。ミック・フリートウッドとスティービー・ニックスは相性が悪い、としか言いようがありません。ことごとく彼女の自信作をボツにしています。そんなこんなで、この二人がバンドへの求心力を失った姿が「タスク」です。
マックは、このレコードのあと、それぞれのソロ・ワークに重心を移しました。やりたいことはそこでやる、と。「タスク」を再評価する声もあるにはあります。でもどうなんかな、とわたしは思います。2023.07.13