カケレコ・レビュー

I POOHに次ぐ人気を誇ったイタリアン・ラブ・ロックの名バンド、デビュー作の原型と言える、当時未発表の70年録音オリジナル・バージョン

イタリアのラヴ・ロックの名バンド。70年に録音されながら「プログレッシヴ・ロック」で盛り上がるシーンの中でサウンドがふさわしくない、とレーベルからリリースを拒否され、「では、Paolo Morelliのソロ名義でリリースしよう！」となったものの結局お蔵入りとなった音源。後に、よりシンフォニックなアレンジに仕立てられてバンドのデビュー作としてリリースされたため、今ではバンド・デビュー作の原型といえる作品です。アコースティック・ギターの爪弾きを軸に、ハープシコードや管弦楽器がクラシカルなフレーズで彩る艶やかなアンサンブルをバックに、これでもかと感情が解き放たれるPaoloの絶唱。初期イ・プーのファンにもオススメした美メロたっぷりの逸品です。

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