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890円 (税込979円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
アイルランドのプログレバンド、73年1st。室内楽調のクラシカルな楽曲で幕を開ける本作ですが、本編のサウンドはそれとは対照的に無骨なハードロックを軸にしたワイルドな作風となっています。そんなハードなバンド・アンサンブルをシンフォニック・ロックに消化しているのはストリングスの効果的な使用とキーボード・サウンドであり、非常に危ういバランスで両者を同居させることに成功している他、ハード・ロック然としていながらどこか儚なげで線の細いファンタジックさも持ち合わせ、メロディアスな楽曲にはブリティッシュ・ロック的な湿り気と品格を感じさせます。オーボエとピアノで落ち着いて聴かせるシンフォニック然としたパートからDEEP PURPLE的とすら言えるダイナミックなパートまで触れ幅に恵まれた個性的な作品であり、次作でシンフォニック・ロック・バンドとして洗練されていく前のサウンドのせめぎ合いが素晴らしい1枚です。
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レビュアー:あんちょびさん レビューをすべて見る
1971年にアイルランドで結成されたシンフォニック・ロックバンドの1st。
ゴリゴリしたHRとストリングス等が合体するという、一見妙な組み合わせが
何故か上手くいってしまっている不可思議な音楽を一生懸命にやっている。
Voやベースがイモな所もあるが、そこに目を瞑れば楽曲の良さで充分楽しめる。
「やりたい事に技術が追いついてない」のが非常に惜しい、勿体無い。
後にライブで腕を磨く事で、この欠点は作品を重ねる毎に多少は解決される。
尚このESOTERIC盤には、LP初回プレス100枚にのみ収録されていた
『オン・ア・クリア・デイ』がボーナスとして再収録されているのが有難い。
(ホルストの『惑星』を引用したがために当時は差し止められた楽曲)