カケレコ・レビュー

00年代の南米プログレを代表するペルーの新鋭、渾身の2015年ライヴ

フルート奏者のJohnny Perezを中心に90年代末に結成され、05年にデビューした南米ペルーを代表するプログレ新鋭グループ。2015年リリースのライヴ・アルバム。このグループの魅力は、フルートが放つアンデス・フレイヴァー、ヴィンテージなキーボードによる70年代プログレ・テイスト、そして、ギターとリズム隊によるメタリックなヘヴィネスとが融合したペルーならではのシンフォニック・ロック。その無謀とも言える融合は、ライヴではどんな感じだろう、音がバラバラになってるんではないか、と恐る恐る聴いてみると、こ、これは、すごい躍動感！ツーバス・ドコドコ、ギターはメタリックにリフを刻んでるのに、フルートはお構いなしに軽やかに舞い、オルガンやシンセは70年代そのままの音色を放ち、おまけにアンデスフレイヴァーたっぷりの弦楽器までたっぷり鳴らしつつもこのサウンドの一体感。恐るべし。ペルーにとどまらず、南米屈指の新鋭プログレと言えるバンドによる渾身のライヴ・アルバムです。

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