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COAST ROAD DRIVE
二人のメンバーが渡米、ポコに加入したバンド、それがこのコウスト・ロード・ドライヴ。Big Pinkからハイウェイの2枚がリリースされた時に、このアルバムも出るかな思ってたら、やはりという感じです。当時のこの手のバンドの中ではひとつ演奏力が抜きんでていて、チャーリー・ハリスン(b)とスティヴ・チャップマン(d)のソリッドなリズムや、弦楽アレンジにオーケストラではなくシンセを導入していたり、生真面目にレイドバックしてみました?感のあるツインギターだったり、あまり埃っぽくないスワンプを感じます(これが◎)。ギターの片割れレス・ニクルはミシューズラやレイ・オウインズ・ムーン、Kalaといった英国マイナーバンドを渡り歩いて来た人ですが、ここで聴ける自作曲のルーラルな感じと来たら!ソングライターでもうひとりのギタリスト、スティヴ・クリーガーはどんな人かよく知りませんが(Fynn McCooに居たこともあるそう)、歌・演奏も平均以上ですが曲があともう一歩。出色は6曲目でミック・コックスの作品ですがブリン・ハワースがやりそうな好ナンバー。何故コックスの作品を取り上げているのか不明ですがチャップマンがアライヴァルに在籍していた時に彼と共演でもしたのでしょうか。そういえばこのドラマーもジュニアーズ・アイズ〜アイアン・メイデン(あのバンドとは別)〜ディスタント・ジムといったへヴィなバンド歴を誇りますが、この辺りも英国臭漂う一因か?二人のリズム隊はヘンリー・マカラクのソロ等、似たような傾向の人達とよく共演していますが、グリースバンドほどラフさが無いのは渡米経験の有無が影響していたのかも知れません(ニクルはこの後76年にPavlov\\\\\\''s Dogのアルバムに参加したりしてますが)。このアルバムがCD化されたなら、クリス・ステイントンのTundraやマイク・ストーリー辺りも是非Big Pinkにお願いしたいところです。