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PASAJERO LUMINOSO
華麗なプレイのギターとピアノ、エレピの掛け合いが絶妙で、耳に心地よいフュージョンタッチのジャズ・ロック作品です。
曲の雰囲気としてはカンタベリーの名グループであるgilgameshの1stに近いと思います。
あの優しい音色やアンサンブルが思い起こされます。
ジャケットイラストからもわかるようにどこかコミカルなイメージもあり、遊び心や落ち着きのある仕上がりです。
途中エフェクトでドライブしたギターやダイナミックなドラムが押してくる場面もありますが、ハードな感じではなく音色の変化を楽しんでいるような印象を持ちました。
特筆すべきはメロディアスさです。
1曲を除きボーカルレス(最終曲のみ女性ボーカルのスキャットと語りのボイスが入ってます)ですが、メロディーが印象深く耳に残ります。
イタリアのIL VOLOのような(IL VOLOはボーカルも歌ってますが)「楽器が歌ってる」という、そんな演奏です。
1曲目イントロからベースとピアノが歌ってるなーと。バンドネオンの哀愁ある歌や饒舌なギターの歌、エレピとギターのユニゾンでの歌が全編通して聴こえてきます。
それがこのアルバム、このグループの大きな特徴です。
前2作品よりも確実にクオリティアップしている印象で、今後の作品にも大いに期待しています。