カケレコ・レビュー

英SSWのJoe Brownと、夫人の女性ヴォーカルVicki Brownを中心とするグループ、Vertigoからリリースされた74年作2nd

ソロ・アルバムもリリースしている英SSWのJoe Brownと、彼の奥方で、後にエルトン・ジョンをはじめ数多くの作品にバック・ヴォーカルで参加したりソロ作も残す女性ヴォーカルのVicki Brownを中心とする英ロック・バンド。VERTIGOレーベルより74年にリリースされた2nd。ザ・バンドで言えば『ステージ・フライト』や『カフーツ』あたりに通じる、ルーツ・フレイヴァーのコクと洗練された軽快さとが絶妙にバランスしたアンサンブル、そして、Vickiの華やかなハイ・トーンの歌声とJoeの英国らしい柔らかさと哀愁が魅力の歌声によるハーモニー。元JUDDでJackson Heightsの作品にも参加しているギタリストRoger McKewの演奏も良い塩梅だし、ふくよかでタイトなリズム隊もグルーヴィーだし、ジャケの雰囲気にピンと来たフォーク・ロック/スワンプ/SSWのファンにはたまらないでしょう。キャロル・キングとザ・バンドのロビー・ロバートソンが組んだらこんなサウンドになるかも！？そんな想像も楽しい好作品です。

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