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後にSOLUTIONでも活躍するヴォーカル&マルチミュージシャンのPeter Van Der Sande率いるアート・ロック・バンド。1970年の唯一作。サイケ、ブルース・ロックなど60年代の残り香とともに、クラシカルなハモンドやハープシコードや、ゴリゴリと疾走するベースなど、プログレッシヴなエッセンスも盛り込んだサウンドはいかにもこの時代ならではのアート・ロック。1曲目のインストは初期YESばりのハード・ドライヴィング・ナンバーでカッコ良し。ジミ・ヘンばりにファズ・ギターが暴れ回るヘヴィ・サイケな2曲目も痺れるし、クレシダの1stのようなメロウなオルガン・ロックな3曲目、FOCUSに通じるエッジの立ったメロディアスなリード・ギターがオランダらしい歌心いっぱいのハード・インストの4曲目や5曲目もグッとくるし、これは佳曲ぞろい。60年代末から70年代はじめならではの空気をたっぷり吸い込んだユーロ・アート・ロックの好盤です。
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レビュアー:クリタカさん レビューをすべて見る
動画をアレコレ検索中に発見。どれどれカケレコさんにはあるのかな?っと見てみると・・・
・・・・・・・・・あった(笑)
先ず音がいいですね。ホントに1970年作なんでしょうか。さすがにチャンネル数は少ないミックスなのは如何ともしがたいですが、楽器同志の音の分離もいいし、少し強調されているドラムサウンドの他は極めてバランスも良好です。きっと色々工夫して丁寧に録音したんでしょうね。機材の質や種類が豊富ではなかった時代、スタッフの苦労がしのばれます。
各人の超絶なプレイが飛び出す事もないですし、ハイトーンで伸びやかに歌える声でもありません。ましてや超へヴィーで歪みまくったギターサウンドで迫ってくる事もありません。妙な表現をすれば「マイルドなハードロック」っとでも言いましょうか。私の様な中年のジジィにはドンピシャ丁度いい案配のサウンドです。まるで強烈なビートを携えたクレシダにクラシカルな要素を抜いたグレイシャスを足して二で割った様だといえばいいでしょうか。
色エンピツで描かれたようなジャケ同様、この朴訥(ぼくとつ)とした空気感の中にも緊張感が同居した「空き家」なる作品との出会い。また愛聴盤が一枚増えました!