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後にコロシアム〜ハンブル・パイで活躍する名ギタリスト、クレム・クレムソンがキャリアをスタートさせたブルース・ロック・トリオで、他の2人は、後にヴィネガー・ジョーやグレアム・ボンドのバンドで活躍するベーシスト、テリー・プールと、後にユーライア・ヒープに加入するドラマーのキース・ベイカー。英ハーヴェストから69年にリリースされた唯一作。オープニングから若きクレムのエネルギッシュなギターが炸裂!クリーム「クロスロード」やジョン・メイオールのブルースブレイカーズでのエリック・クラプトンのギターを彷彿させる鋭角なフレージングが光りまくっています。ジャジーな要素もある手数多くスリリングなリズム隊も特筆。バッハの曲をギターとハープシコードを中心にクラシックとジャズとブルースのフュージョンに仕立てたナンバーなど、プログレッシヴな感性もまた聴き所です。英ブルース・ロックの名作!
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
ロンドンの地下を走るベイカールー線にちなむブルーズ・トリオです。一聴してわかるとおり、メンバー何れもジャズの素養が高くて流れるように楽曲が進んでいきます。粘着するブルーズをちまちまやっているバンドではありません。泥臭くもなくて、速度と洗練を身上とする人たちです。中心がクレム・クレムスン。1曲目は、クレムスンのギターがオリンピックのように展開するすさまじさです。
ブルーズ曲では、クレムスンのスライドが活躍します。6曲目の「ジス・ウォリード・フィーリング」は、ツェッペリンのような重さです。しかもブルーズ・コピーというより次のステージを見ている批評性を感じます。68年のリリースですから、早い段階の洞察ですね。バッハの曲を高スピードで演奏する曲があって、これはシングルになったようです。
地下鉄の歴史を調べましたら、わが国の鉄道は英国をお手本にしているのに、地下鉄ではアルゼンチンがお手本なのだそうです。ロンドンで19世紀最初に地下鉄を通したときは蒸気機関車を通したそうなので、煙と音がすごかったでしょうね。
さてクレム・クレムスンは器用な人ゆえ、いろんなバンドで活躍します。一方でギタリストとしての個性がなかなかつかめない人です。このレコードを聴くかぎり、ジェフ・ベックのようにジャンルの際を攻めるタイプのギタリストです。革新派ギタリスト。