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72年に結成された旧ユーゴは現セルビア、ベオグラード出身のハード・ロック・トリオ。73年デビュー作に続き、75年にRTV Ljubljanaよりリリースされた2nd。エッジの立ったトーンで鋭角に切れ込むギター・リフ、熱気むんむんに暴走するリズム隊、そして、セルビア語のヴォーカルによる辺境臭ぷんぷんのシャウト!ライヴはかなり好評だったようですが、なるほどそれも頷けるライヴでたたき上げられたソリッド&スリリングなハード・ロックに終始やられっぱなし!曲によってKey奏者や管弦楽器奏者がゲスト参加しているのも特筆で、オルガンとストリングスが美麗に彩るプロコル・ハルムばりのバラード、ムーグ・シンセをフィーチャーしていかにも東欧プログレ的な陰影を描いた楽曲など、プログレッシヴなアレンジも見事。1st同様、サバスやツェッペリンのファンはもちろん、スティル・ライフなどドラマティックなVertigo産ハード・ロックのファンにもオススメの好盤です!
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レビュアー:じゃ、見ろクワイ(笑)さん レビューをすべて見る
巨漢ベーシストのロベルト・ネメチェクの作曲力、早世したヴォーカリストのゾラン・ボズィノヴィッチ(通称ゾラヌ)の歌唱力、ドラムのミハイロ・ポポヴィッチを含む三人の演奏力すべてが揃ったセルビア随一のバンドですね。曲によってはProcol HarumやPink Floyd調が出てくるけれども、演奏がいいからご愛嬌ということで。大体の曲調はJimi Hendrix ExperienceやCreamに影響を受けた豪快なハードロック(しかも細部にまで神経が行き届いた)です。どこに出ても恥しくない実力派なので辺境ものといった色眼鏡抜きに楽しめます。それにしてもゾラヌの馬のいななきのような人間離れしたシャウトは凄い!
レビュアー:georgeさん レビューをすべて見る
前作よりもハードになった二作目。3、7曲目はRobert、5曲目はインスト、それ以外はZoranがボーカルを担当しています。ハードになってもRobertの歌うバラードは力が入っています。3曲目はライブ中雷に当たって亡くなったSanのメンバーPredrag Jovicicに捧げた曲で、ゲストメンバーがアルバム中で一番多いです。2曲目(ライブ音源)、4曲目は人間離れしたZoranの叫び、突進し続けるリズム隊を堪能することができてお薦めです。
この後ライブ盤とシングル一枚出してわずか6年で解散してしまったのが非常に残念でなりません。