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イタリア北西部はトリノ出身のKey奏者Nico Comoglioを中心に90年代はじめに結成されたグループ。92年と93年にアルバムをリリースした後、いったん解散し、2010年に再結成。再結成後にリリースした2枚のアルバムに続く通算では5枚目となる2014年作。Nicoの他、ヴォーカルとヴィヴラフォン奏者によるトリオ編成で、UKZのドラマーMarco Minnemannやフルート奏者John Hackettなどがサポートとして参加し録音されています。淡いトーンで鳴らされるハモンド・オルガンと躍動感あるヴィヴラフォンで幕を開け、イタリアらしい艶やかで気品あるクラシック・ギターで場面が切り替わると、エモーショナルなヴォーカルが登場。歌に寄りそうヴァイオリンもまたクラシカルな響きに溢れていて特筆です。続くヘヴィなチューンでは、ヴィンテージな音色のムーグとピアノが荘厳に鳴らされ、そこにホーン・セクションも入るアンサンブルは、さすがは映像音楽家としても活動するNicoならではと言えるイマジネーションに溢れています。さらに、クラシック、ジャズだけでなく、北アフリカ〜バルカン由来の地中海音楽も取り入れたサウンドは、ただただ「豊潤」。HOSTSONATENなど若手にも負けない音のツブ立ちと鮮やかなトーンを持った、ベテランミュージシャンによる気鋭の名作です。
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レビュアー:Zedさん レビューをすべて見る
多種キーボードをメインに、時にシンフォニック、時にリリカル、時にテクニカルと聴き応え充分なアルバム。
単なるキーボードサウンドではなく、生の弦楽や管楽を交えながら展開される各曲の完成度は高い。
又、生ピアノが絡む曲には熟成された音楽を楽しめる。
イタリアのプログ魂を持ちながら、懐古主義ではないサウンド。
(尤もキーボード類はヴィンテージ系のシンセを多く使用している)
イタリア語のヴォーカルも曲に合っていて、アルバムの雰囲気が統一されているところもいい。
この雰囲気は、軽くも重くもない音が多用なジャンルを活用をしながら、少しミステリアスに重なるもの。
アルバム全体を通して難解さはない。
このアルバムはプログファンの他、多くの音楽ファンに聴いてもらいたいアルバム。