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イタリアのチェンバー・グループYUGENのギタリストによるプロジェクト、13年作。あまりに格調高く静謐に鳴らされるピアノ、甘美なメロトロン、波打つストリングス、彼方から届くヴァイブの音が有機的に結びついていく鳥肌モノのアンサンブル。そこに虚ろで物悲しい表情を持つ女性ヴォーカルが加わると、このバンドならではの底の知れない深みを持った音世界へと吸い込まれていきます。YUGENのメンバーを擁するだけあって、各楽器が前衛的かつ知的な音の掛け合いを聴かせるパートも登場し、チェンバーロックらしいダークさと緊張感がより作品の世界観を広げているのも特筆すべき点。全編にわたり、この世のものとは思えない幽玄なる美を湛えたチェンバー/シンフォニック・ロックの傑作!
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レビュアー:yes_90125さん レビューをすべて見る
YUGENのギタリストによるプロジェクトと知って購入したものの購入時に一度聴いただけで、しばらく寝かせてしまった。。。
ところが、久しぶりにひっぱり出してきて聴いてみたらこれがなかなか良い!
YUGENのような一分の隙もないテンションの高いサウンドではないけれど、YUGEN周辺のメンバーが参加していることもあってスタイリッシュで、チェンバー・ロック風味もある作品に仕上がっている。
しかし、アルバム全体に漂うのは美しく幽玄(YUGEN)な世界・・・気だるく退廃的な印象さえある女性ヴォーカルがその音楽性にマッチしていて、さらに奥行きが深まっている。
5曲目「flow my tears」ではオペラチックなヴォーカルを聴かせており、OPUS AVANTRAも思い出されるが、さらに内省的な感じがする。
一度迷い込んだら、しばらくは抜け出せない魅惑的なアルバム♪