カケレコ・レビュー

ラリー・カールトンほか豪華メンバーがサポートした米SSW/スワンプの名作、72年の2ndソロ

60年代には作曲家として活躍し、70年代に3枚のソロ作を残したSSW。そんな彼の72年作2ndソロ。メンバーが豪華で、エルヴィスなどを支えたLAのトップ・スタジオ・ミュージシャン集団レッキング・クルーの面々をはじめ、ラリー・カールトンなどが参加。オープニングの「Huu！」の叫びからほとばしるエネルギー全開。タイトかつしなりの効いたリズム隊、豪快なホーン・セクションやゴスペル・コーラス、ウネリをあげるブルージー＆サザン・ソウルなギター。そして、熱くソウルフルなヴォーカル。腰にビンビンくる、これぞスワンプ・ロック！と言える強靭なサウンドがたまりません。グルーヴィーな楽曲も最高ですが、ピアノから叙情がこぼれ落ちる芳醇なバラードもまた魅力的。デラニー＆ボニーなどグルーヴィーなスワンプ・ロックのファンから、ダン・ペンなどサザン・ソウル・フレイヴァーな南部SSWのファンまで必聴と言える名作。

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