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ピンク・フロイドのドラマーによる81年作1stソロ。邦題は『空想感覚』。アメリカのジャズ・シーンを代表する女性コンポーザーでありピアニストのカーラ・ブレイが全曲を作曲し、プロデュースも担当。バックはカーラ・ブレイ周辺のスタジオ・ミュージシャンをはじめ、ロバート・ワイアット、クリス・スペディングが参加。クリスのエッジの立ったアヴァンギャルドなギターに痺れるオープニング・ナンバーから、フロイドの世界とは異なる、カンタベリー・ミュージックに通じるジャジーかつアヴァンギャルドかつポップな世界が印象的。カンタベリーやエイドリアン・ブリューあたりの世界が好きな方は気に入るでしょう。ジャケはヒプノシス。
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レビュアー:順さん レビューをすべて見る
ピンク・フロイドのドラマー、ニック・メイソン名義のリーダー作。
基本的にドラマーがリーダー・アルバムを作る時に苦慮するのが作曲。
それを見事に乗り越えた作品ではないだろうか。
その意味ではイギリス人のロック系ではなく、
アメリカ・ジャズ界の才女、カーラ・ブレイを採用した点が成功している。
フロイド風のドラマチックな曲あり、中国風の曲ありとユーモアのセンスも抜群。
ワイアットを捉えたドキュメンタリー
『Little Red Robing Hood Robert Wyatt』では、
当時の経緯をカーラ・ブレイが語っている。
ニックとカーラとの話し合いの中で、
ニックはヴォーカリストを俳優のユル・ブリンナーを指名したとか。
翌日、この案は前言撤回されてロバート・ワイアットに決まった。
それを聞いたカーラはホッとしたと。
如何にもイギリス人らしいニックのジョークだったのだろう。
そんなエピソードを頭に入れて聴くと、
別の楽しみ方も出来る傑作。