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結成は70年代に遡るメキシコのシンフォ・グループ。95年作の4th。前作までに比べ、アンサンブルが洗練され、ダイナミズムも増した印象。トニー・バンクス直系の幻想的なトーンを軸にしつつ、キース・エマーソンを彷彿させる攻撃的なトーン、管弦楽器風の広がりあるトーンなど音色が多彩になったとともに、アコースティック・ピアノによるクラシカルなピアノも印象的で、表現の幅がグッと広がりました。リズム隊もまるでカール・パーマーばりに空間を埋め尽くすようなドラムをここぞで盛り込み、「静」と「動」の対比が鮮やかになってダイナミズムが増しました。オープニング・ナンバーの間奏では、低く立ち込めるようなリズムの中、ちょっぴり東洋的なフレイヴァーとともに変調したムーグが鳴り響き、ハンガリーあたりの東欧のバンドに通じる荘厳さを聴かせます。中期ジェネシス直系の美しくリリカルなメロディ・ラインは相変わらずというか、さらに磨きがかかっている印象。初期マリリオンに通じるネオ・プログレから一歩抜け出して飛躍した快作です。
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