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490円 (税込539円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
【査定担当者からのメモ】
ペーパーケースに若干破れあり
オールマン・ブラザーズ・バンドのオリジナル・メンバー、ブッチ・トラックス(ds)の甥で、1999年からはオールマンにも加入した天才ギタリスト、デレク・トラックス(デレクという名はデレク&ザ・ドミノスから)と、その妻でブルース/ソウルの名ミュージシャンのスーザン・テデスキの夫婦を中心とするグループ。2011年のデビュー作。エモーショナルかつソウルフルな歌声が実に伸びやかなスーザン、そして、デラニー&ボニー参加時のクラプトンのごとくにぶっとくも繊細なフレーズを自由奔放に奏でまくるデレク。ずばり、現代に蘇ったデラニー&ボニー!レオン・ラッセル周辺のフレンズ達を彷彿させるジャケット写真のとおり、グルーヴィ−かつセンシティヴなアンサンブルも見事。70年代米スワンプ・ロックのDNAを受け継ぐ名グループ。スワンプ・ファンは是非!
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
2011年の奇跡と呼びたい名盤。ピーター・バラカン氏は、聴くととろけそうだ、と大絶賛でした。ギタリストとして伸び盛りであったデレク・トラックスのバンドと、奥さんのスーザン・テデスキのバンドが合体したら、とんでもない芳醇な音が出来上がった、というコロンブスの卵みたいな話です。テデスキのソウルフルなボーカルと、デレク・トラックスの人声のような表現力が一体となって迫ってきます。
面白いのが二人の位置関係がインターセクシュアルであることです。テデスキの歌い方は、男性シンガー顔負けであるし、トラックスのギターは、デュエイン・オールマンゆずりのウーマン・トーンであります。しかも二人ともテクニカルな方向を向いていません。魂の歌声、心に響くトーンです。発表当時はテデスキの声がトラックス・バンドに合わないのでは、という声もありました。でも押しも押されもしない南部ロックの定番の位置を確立したと思っています。
それほど起伏のある構成ではありません。落ち着いた曲が並びます。演奏は時に熱く、時にクールでどこまでも深読みできる充実度合いです。わたし個人の話をすれば、南部の音に惹かれ始めたきっかけになりました。オールマン・ブラザーズもデラニー・アンド・ボニーも、この盤を切り口に聴き始めたようなものです。感謝しかありません。