カケレコ・レビュー

90年代以降のアイリッシュ・ロックを代表するグループFRAMESの中心人物、2012年作1stソロ、70年代SSWのファンは必聴

ボブ・ディランのサポート・アクトとしてツアーするなど、90年代以降のアイリッシュ・シーンを代表するロック・グループFRAMESの中心人物。2012年作の1stソロ。13歳で学校を辞め、各地をバスキングしていたようですが、年輪が刻まれた歌声がたいへん印象的。メランコリックさと渋みとが絶妙にバランスしています。生で聴いたら、彼が歌声を発した瞬間に会場がピーンと張り詰めることがイメージできます。流れるように優美なメロディも絶品。そして、一音一音しっかりと爪弾かれる荒涼とした景色が目に浮かぶアコギ、静謐なストリングスとピアノ。ヴァン・モリソンが作るメランコリックなバラードにも比肩するコクのある味わい。70年代SSWのファンは是非、耳を傾けてみてください。素晴らしい作品です。

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