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イタリアン・シンフォ新鋭による12年作。まずヴォーカルレスというところから他のイタリアン・ロックとは決定的な差異があることがわかります。これぞイタリア、という熱量の高いアンサンブルもほぼ聴かれず、冷めた音使いとゴシックな格調高さを持つ荘厳な演奏が特徴的。内省的な響きをもつピアノに、重々しい音色で鳴らされるヴァイオリンと、終始クラシカルかつダークに展開していきますが、それらがミステリアスに絡み合うことにより生じる崇高な美しさがこのバンドの持ち味となっています。随所に挟み込まれるアンビエント風の空間演出もその印象をより強くします。あらゆる点において他とは異なる孤高のイタリアン・シンフォと言うべき作品ですが、そこから出てくる叙情美は紛れもなくイタリア特有のものであるという点で、非常に興味深い一枚です。
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