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77年にイタリアン・シンフォ屈指の傑作をリリースしたグループによる、2012年再結成作。ヴォーカル、キーボード、ドラム、ベースのオリジナル・メンバー4人に加えて、ギターとキーボードの2人を新たなメンバーとして迎えた6人編成。いや〜、1曲目を聴いて心躍らないプログレ・ファンは一人もいないと断言!77年作に比べて幾分力強くタイトなドラムを土台に、ヴィンテージな音色のファンタスティックなキーボードとマイルドな歪みのギターがリズムを刻む中、ムーグ・シンセがどこまでも続くようにリリカルなフレーズを奏でる。場面が切り替わるように、ムーグからギターへとリードが移り、あの77年作を彷彿とさせる、繊細なタッチの歌心いっぱいのギターが流れると、もう胸がいっぱいになります。手数多くシャープにリズム隊が走りだし、キレのある変拍子の中をピアノが流麗にフレーズを奏でる・・・もうあまりの素晴らしさに笑みがこぼれます。ふぅ、あれ、はじまってからまだ5分しかたってない!8分を超える大曲2曲を含む新録の4曲の完成度の高さは圧巻の一言です。77年のライヴ音源(クリアなオーディエンス録音)を3曲収録しており、そちらももちろん素晴らしい。ベテランの復活作とは思えない瑞々しさに溢れた大傑作です!
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レビュアー:yes_90125さん レビューをすべて見る
数多いイタリアン・シンフォ作品の中でも人気が高い名作「Forse Le Lucciole Non Si Amano Piu」を発表したLOCANDA DELLE FATE。
プログレ界隈に関わらず、1作で消えてしまうバンドは少なくないが、このバンドも時代の流れに逆らえず伝説となってしまった。
しかし、 2012年のこのアルバムで復帰し、確か来日公演も実現したような記憶が・・・!?
この作品は、スタジオ録音4曲+77年のライブ3曲という構成で、完全復活とは言い難いが、当時のメンバーが再集結(+新メンバー)しているということもあり、1曲目から1stを彷彿とさせるシンフォニック・ロックとなっている。
ヴォーカルが入ると、如何にもイタリアン・ロックという雰囲気になる存在感!
後半のライヴ曲はオーディエンス録音らしいが、 録音状態は悪くはなく、前半の新作との対比を楽しむことが出来る。