カケレコ・レビュー

NATHAN MAHLのリーダーでありCAMELにも在籍したkey奏者、04年作2ndソロ

NATHAN MAHLのキーボード奏者で、キャメルのサポート・メンバーとしても知られるGuy Leblancによる04年作2ndソロ。ミニマルな浮遊感を持ったメロディアスな旋律が幾重にも重なりファンタスティックな音像を描くキーボード・オーケストレーション、全体を引き締めるシャープかつタイトなリズム隊、流麗なソロと歌心あるリズム・ギターで空間を広げるギター。12分を超えるオープニング・ナンバーからシンフォ・ファン号泣のメロディアスな旋律がこれでもかと溢れます。キャメル的叙情美とマイク・オールドフィールド的構築美をブレンドした感じ、と言えば、分かりやすいでしょうか。重厚なタッチのピアノにヴァイオリンのようなキーボードが緊張感あるフレーズをはさむ荘厳なナンバー、10ccをシンフォニックにしたようなヴォーカル・ナンバーなど、佳曲ぞろい。内省的なシンフォニック・ロックの逸品。

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