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リヴァプール・シーンやグリムズやプレインソングでの活動でもソロでも英ロックのファンにはお馴染みのアンディ・ロバーツが、元ヤンコ・パートナーズやミック・エイブラハムズ・バンドのKey奏者ボブ・サージェントらと結成したグループ。サンディ・ロバートソンのプロデュースで録音され、アトミック・ルースターやジンハウスやハンニバルなども所属するB&Cレーベルより71年にリリースされた唯一作。2曲目「Sad」の名曲ぶりが凄い!抑制されたリズム隊とピアノが「くるぞくるぞ」と聴き手の期待を煽るタメの効いたイントロから雰囲気たっぷり。バックにはメロトロンも鳴らされ、ハイ・トーンのスモーキーなヴォーカルがエモーショナルに憂いのあるメロディを歌い上げる。リズムが走り、オルガンが鳴らされ、ピアノがジャジーなフレーズを彩ると、そこは英国ならではの翳りある世界。そこに追い打ちをかけるように鳴らさせるメロトロン!ブリティッシュ・ロック一級の名曲ですね。その他の曲も粒ぞろいで、米国憧憬の中にもフィドルが英国的な陰影を描くフォーク・ロック、ルーラルなコーラスが染みるスワンピーな曲、ペダル・スティールが美しすぎるハートウォームな曲など、英国的なメロディが堪能できます。英フォーク・ロック/SSWのファンはもちろん、ネオン・レーベルあたりのジャジーで叙情的な英ロックのファンにもたまらない名作!
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レビュアー:らじおすたーの喜劇さん レビューをすべて見る
BONZO DOG関連に手を出し始めたのは20年くらい前でしょうか。XTCあたりに魅かれて、BEATLESに戻って反省して、もどりすぎて後追いで聴きだして、やけにはまってLIVERPOOL SCENE、 SCAFFOLD、更に英語も達者じゃないのに MONTY PYTHONまで漁る始末。GENESIS追っかけるよりも泥沼状態で、もがき続けておりました。ただ、「こりゃ面白い!」となったのは事実。独逸ごった煮鍋とは違った「濃厚だけどしつこくない、具もとろとろの海鮮スープ」といった味わい。今でも大好物のおかずのひとつとなっております。10年くらい前に「ビートルズ&アップル・マテリアル」でジャケ写を見て意識したのが最初。B&C原盤だから「匂うぞ!」と思い焦がれておりました。
能天気フォークから英国曇天・王道メロトロン、スワンプから西海岸憧憬...色々やりすぎて焦点ボケに思えてしまうトコロも愛おしいんですね。内容は予想通り、期待通り、カケレコ・レヴュー通りの傑作。希釈してだらしなくしたスタックリッジ、あるいは初期カヤックを西海岸仕込みでルーズにした感じ(酷い喩えだな)。ここらへんが好きなヒトにはタマラナイ一枚となります。
(注)アビー・ロードB面を期待しないように。メロトロンの洪水もありません(隠し味程度、そこが魅力のひとつ)。