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OSANNAの前身グループであるCITTA FRONTALEに参加していたGianni Leoneが在籍し、イタリアン・プログレッシブ・ロックの傑作を生み出したバンドの72年2nd。その内容はハード・ロック然としたパワフルなギターやテクニカルに畳み掛けるリズム隊による変拍子をボトムに、Gianni Leoneのクラシカルなピアノやバロック風のチェンバロ、そしてメロトロンなどのキーボードが乱れ飛ぶ狂気のへヴィー・シンフォニック・ロックであり、攻撃的でスリリングなインプロヴィゼーションとアヴァンギャルドとすら言えるような前衛的な怪しさを内包させた、シーン屈指の名盤です。
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レビュアー:Zedさん レビューをすべて見る
本作が高音質盤で聴ける日が来るとは思ってもみなかった。
イタリアのプログ歴史において頂点レベルの作品。
又、世界的においてもロック史上異質な存在感で、今もってこの作品に迫る妖しくもミステリアスな西洋神話を想像させるロックは果たしてあるのか?というくらいの傑作。
ジャンニ・レオーネの爆発的な才能が一挙に開花し、これがバレットのメンバーの勢いと合わさり、唯一無二の重く攻撃的で神秘性を含めたロックを誕生させた。
多分に平常心では制作不可能な曲、演奏。
暗黒的な精神に何か憑依されたかの如く。
曲展開、拍子の重層、各楽器のスキルと音色の破壊性、ジャンニのボーカル、メンバーのビジュアル、ジャケ、、、
今思えば恐ろしいほど合致していた。
原盤はレアで、このアルバムを聴くことさえ困難な時代が数十年前はあった。
が、日本ポリドールよりジャケもオリジナルのままでリリースされた時は感激した。
そして今、SHMでこのアルバムを聴ける喜び。
若い世代には、なるべく早く本作に触れて欲しい。
なぜなら、新しい音楽の感覚を磨いた世代がこの作品に触れた時、その人自身の人生さえ変えてしまう魔力があるから。