カケハシ・レコード

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SOUTHERN DELIGHTand BAREFOOT JERRY

BAREFOOT JERRY

在庫なし

SEECD485(SEE FOR MILES) 【97年発売CD】

2in1CD。

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カケレコ・レビュー

ディランの『BLONDE ON BLONDE』に参加したWayne Mossら元AREA CODE 615のメンバーを中心に結成されたカントリー・ロック・グループ、71年作と72年作

60年代初頭より米ナッシュヴィルを拠点にカントリー系セッションマンとして活動し、ボブ・ディランの名盤『BLONDE ON BLONDE』やアル・クーパー作品にも参加したギタリスト/マルチ・プレイヤーWayne Moss。在籍バンドAREA CODE 615の解散後、彼が中心となって結成したカントリー・ロック・バンドの71年1stと72年2ndを収録。「カントリー・ロック」というと、「どれも何となく似てるし雰囲気込みの音楽という印象あるなぁ」という方には、是非このバンドをおすすめします。カントリー・ロックらしいアメリカの原風景を浮かび上がらせるような味わい深くも乾いた質感を持ちつつ、洗練と憂いを帯びたドラマチックな展開を含んだサウンドは、驚くべき完成度を誇っています。要となるのは、リズミックに鳴らされる巧みなアコースティック・ギターと、転がるような音運びがたまらない軽快なタッチのピアノ。両者が絶妙に絡みながら演奏に自在な緩急をつけていくスタイルは、職人業と言っていい心地よさと安定感があります。ここぞという場面で湧き上がる哀愁のオルガンもいいし、男らしい低音のヴォーカルと対比するデリケートなコーラスワークも印象的。全体に多彩な音楽性をカントリー・タッチにまとめ上げたような感じをうけますが、1st8曲目「The Minstrel Is Free At Last」などは英国ロックにも通じる陰影とプログレ的な凝った展開が楽しめる佳曲で、このバンドの音楽的な懐の深さを実感できる一曲です。カントリー的な味わいを多めに残した1st、スペーシーなシンセサイザーが入るなどサウンドの幅が広がった2nd、どちらも名盤です。

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