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元CRAZY WORLD OF ARTHUR BROWN〜KHANのベーシスト、72年作ソロ。ドラムEric PeacheyはKHANの同僚で、オルガンのDick Heninghemは、KHAN結成時のメンバー。マイナーな作品ですが、歪んだオルガンを中心としたオルガン・ハードは、もしVertigoからリリースされていたらかなりの名作として評価されていたでしょう。キャッチーかつ叙情に溢れたメロディ、ハートウォームなヴォーカル、フルートなど管弦楽器のメランコリックな調べなど、いかにも英国的な陰影も魅力です。楽曲、演奏ともにセンス溢れるブリティッシュ・ロックの傑作。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
乾いたオルガンの音が素晴らしいし、荒々しいフルート、管楽器、弦楽器…全く無理がありません。演奏の根っこにあるのはジャズ。でもニック・グリーンウッドとディック・ヘニンガム(keyboard)の書く各曲のメロディがよく、親しみやすいです。何よりも英国の70年頃を切り取ってしまったかの空気に凍りつきます。このアルバムが日本盤で出ていたとしたら(ヴァージンのシリーズとかヴァーティゴのシリーズのように)かなりのプログレ・ファンが褒め称えただろうと思います。まったくもって惜しい、というか音に接することができる現在に感謝したいです。
おそらく架空物語に基づいたトータル・アルバム。完成度の高さは、かのKhanでさえ、小手調べに感じられるほどです。スティーブ・ヒレッジがグリーンウッドの温めていたアイデアを知っていたら、こちらの方を手伝ったんではないでしょうか。グリーンウッドの声がまたスティーブ・ヒレッジに似ています。上手くはないけれど、ところどころで絞り出すようなシャウトに胸が熱くなりました。