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BANCO DEL MUTUO SOCCORSOのサポート・バンドとして活躍していたイタリアのプログレッシブ・ロックグループの75年作。後にはサウンド・トラックを手がけるなどし、GOBLINとの共通項も多く語られるグループですが、本作ではハードで技巧的なジャズ・ロック・アンサンブルとイタリア然としたボーカルを擁したサウンドを聴かせます。加えて、彼らの最大の特徴は全編を通してグルーヴに自然と現れてくるファンク・ロック的な躍動感であり、アメリカに渡り、モータウンから英語盤がリリースされるという快挙を成し遂げたことにも納得できるファンキー・ジャズ・ロックの名盤となっています。
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レビュアー:Durangoさん レビューをすべて見る
通常、ファンキーな跳ねるリズム感とイタリアンロックの叙情性とは水と油だと思われます。事実そうなのでしょうが、それを微塵の違和感も感じさせずに、その両方を見事なまでに生かしきったこの作風はまさにプログレッシブな精神の賜物であり、このグループの実力を如実に物語るものです。
特に1曲目などはこのスタイルにおけるポテンシャルが最大限に引き出された泣く子も黙る名曲。このグループのやろうとする全てが詰まった、名刺代わりの1曲と言えます。これを聴いて熱くならないロックファンはいないでしょう。
しかしこれ、そのファンクロックという特異性を抜きにしても、単純にロックの普遍的なカッコよさに溢れた作品です。当時のイタリアのシーンでここまでロック方面へ突き抜けたプログレグループは他になかったでしょう。というか他にあったら是非聴きたいものですが。ホント。
「イタリアンロックの代表作」とはおそらくなり得ませんが、「古今東西ロックミュージックの代表作」にならTOP10に入れたいほどの逸品です。