カケハシ・レコード

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パピヨン

ラッテ・エ・ミエーレ

評価:51件のレビュー

在庫なし

POCP2370 【95年発売CD】

デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、定価1748+税。

新品・中古ともに在庫ございません。

カケレコ・レビュー

初めてローマ法王の御前で演奏したロック・バンドと言われる、ジェノヴァ出身のキーボード・プログレ・バンド、73年作2nd

70年代にLE ORMEなどと並んで、イタリアン・キーボード・ロックの名盤を生み出したジェノヴァ出身バンドの73年作2nd。その内容は脱獄劇「パピヨン」をコンセプトに製作された、前作同様スケールの大きなコンセプト・アルバムとなっています。キーボード・トリオ編成と言うことでやはりEL&Pからの影響が色濃く、オルガン、ピアノを中心に、ベートーベンの「悲愴」やヴァヴァルディの「四季」を取り入れたクラシカルなキーボード・ロックや、コンボスタイルのジャジーなサウンドまで堪能することが出来ます。さらにはオーケストラを大きく取り入れたアプローチも特筆すべきものであり、壮大なバラードにおける管弦セクションのクラシカルな彩り、室内楽風の弦楽奏、ソロを取るヴァイオリンなど、やはりシンフォニック・ロックとして一級品ですが、実は哀愁に溢れたボーカルのメロディーこそ彼らの一番の個性であり、インターリュードとしてたびたび登場する物悲しい歌メロをはじめ、イタリアならではのメロディーメイクのセンスが際立った作品とも言えます。

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評価:5LATTE E MIELEを初めて聴くならば、美しいメロディが散りばめられた2ndがおススメ(1 拍手)

レビュアー:yes_90125さん レビューをすべて見る

LATTE E MIELEが73年に発表した2ndアルバム。
キーボード・トリオというバンド構成からEL&Pの影響を語られ、確かにそれを感じ取ることは出来るのだが、それでも当時のイタリアでしか誕生しなかった作品なのではないかと思う。
組曲2曲と小曲で構成されているが、やはりとても美しく物悲しいメロディに彩られたタイトル曲が良い。
線が細く切なげなヴォーカルは決して上手いとは言えないけれど、繰り返し登場するメインテーマやその音楽性に合っており、長尺でありながらイタリアの歌物のような魅力も秘めている。

アナログ盤のB面に収録されていた組曲は、クラシックをテーマにアレンジした曲で、ピアノやヴァイオリンのソロが導入されジャズ・テイストも加わる佳曲となっている。
プログレ然とした1stも名作の誉れ高いが、彼らのアルバムを初めて手に取るならばメロディアスで聴きやすいこちらがおススメだと思う。
個人的には、完成度の面でもこちらの方が上ではないかと思っている。

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