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レビュアー:purebluesさん レビューをすべて見る
ラッシュの6th。彼らが最もプログレに接近していた時期の傑作アルバム。「2112」と並ぶ名盤である。
個人的な聴きどころはやはり「Xanadu」である。東洋的なリフ、メロディ、ゲディの特徴あるヴォーカル、そしてニール・パートのドラミングが導く疾走感。コーリッジの詩に基づく世界観。現代の「テクニカル・プログレ」にあるものがこの時すでに完成している。
そしてライヴでは大合唱が起こる「Closer to the Heart」。1曲目であり、アルバムタイトルの「A Farewell to Kings」と対をなすタイトルを持つこの名曲のメロディは本当に心にしみる。静と動、緩急の対比も素晴らしい。
ニール・パートは学生時代、一番ハマったドラマーである。要塞のようなセットに囲まれ、手数の多いテクニカルなドラミングを聴かせるスタイルに、ドラムなんてやったことないくせに憧れた。そして、ラッシュというバンドの深遠な歌詞を担い、そのプログレとしての世界観を確立した人であり、妻と娘の死を乗り越え復帰した不屈の人でもあった。さらば哲人。R.I.P。