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71年にVertigoレーベルよりリリースされた2nd。前作で既に確立していた、オリー・ハルソールの職人芸的なドライヴィング・ギターとマイク・パトゥの熱唱ヴォーカルというスタイルに更に磨きがかかった名作。もうスピーカーから汗がピシピシ飛び散ってます。ライヴはさそがし凄かったんだろうな、と思わせるブリティッシュ・ハードの名作。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
シングルになった「ホールド・ユア・ファイア」の歌詞を聴くと、「妖怪人間ベム」を思い出します。おそらくは地球で迷子になった異星人が主人公。彼は地球に馴染むためにあらゆる職業を転々とし、ドラッグはじめカルチャーに身を染めるのですが、結局一人ぼっちで寒さに震えている。地球人に仮装していたのに、異星人ということがばれ、銃をつきつけられているというのがお話です。ロジャー・ディーンのカバー・デザインと合うでしょ。
ボー・ストリート・ランナーズでもタイムボックスでも成功できなかったパトゥが、あらゆるスタイルの音をやったけど、マーケットは結局冷たいじゃないか、と言っている気がしませんか。ルパンに連れ添う次元のようなオリー・ハルソールがまた、パトゥの孤独を知ってか知らずか、常に彼の声の周りで弾きまくっています。そして結局パトゥでもボクサーでも二人は裏街道しか歩けず、他の有名バンドに出稼ぎしてしまうわけです。成功したのはビートルズ・オマージュのラトルズだけ…。悲しすぎやしませんか。
でも一方では、ヒットしないわけがわかるんですよ。これだけジャンル横断でふざけまくっていたら、ユーザーはどこに感情移入したらよいかわからなくなります。音楽のレベルが高すぎてユーザーがついていけない典型です。曲はすごく良いのです。泣けるし…。2021.09.20