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その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの72年作5th。その内容は前作「こわれもの」と並ぶ、プログレッシブ・ロック史に留まらず70年代ロック史に残る屈指の大名盤であり、20分近い表題曲をメインに据えたコンセプト・アルバムとなっています。Keith Emersonと人気を分かつRick Wakemanによる華麗なキーボード・オーケストレーション、カントリーからフラメンコまでを自在に操る個性派ギタリストSteve Howeの超絶プレイ、難解な哲学詞を伝えるハイトーン・ボーカリストJon Anderson、テクニカルでタイトなBill Brufordのドラム、そしてリッケンバッカーによる硬質なベースさばきを見せるChris Squire、今にも崩れそうな危ういバランスを保ちながら孤高の領域に踏み入れた、まさに「危機」の名に相応しい作品です。
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レビュアー:KCさん レビューをすべて見る
いざプログレを聴いてみようとなると、宮殿、狂気、そしてこの危機が挙げられることでしょう。
Yesの全アルバム全曲中圧倒的な完成度を誇るのが、このアルバムのA面を丸々埋め尽くすタイトルトラック、『危機』です。 もちろん、B面も素晴らしいんです。 素晴らしいんですが、その魅力が埋もれてしまうぐらいに、A面が素晴らしい出来なのです。
プログレに長い曲というものはつきものですが、この曲ほど時間を感じさせない曲を私は知りません。
初めて聴いたときは、あまりに素っ頓狂なイントロ(主にハウのギター、ウェイクマンのkey)のインパクトが強すぎて(笑)、そこまで引き込まれませんでした。
しかし今では、オリジナルレコードを含め手元には4枚の危機があります(笑)
どうやら素っ頓狂なファンタジー世界に迷い込んでしまったようです。
聴きなれる頃にはあなたも「アゲダーッ ゲッダァァーン」と口ずさんでいることでしょう
レビュアー:yes_90125さん レビューをすべて見る
ロジャー・ディーンによるシンプルなグリーンのジャケットがとても美しい、YESの最高傑作。
作成当時のメンバーは、Jon Anderson、Bill Bruford、Steve Howe、Chris Squire、Rick Wakemanで、メンバー交代が激しいYESの歴史の中でも最高と言われるメンバー構成。
友達に借りて、初めてこのアルバムを聞いた時には「何これ???」という感じだった。
普通の音楽好きな高校生だったので、A面全てを使った20分の曲なんて聞いたことがあるはずはなく、それは当然な反応だったと思う。
しかし、何度か聴いているうちにその魅力にはまり、その後の音楽的嗜好を決定づけられてしまったとも言えるアルバム。
WakemanのきらびやかなキーボードとHoweのギターを中心に、それを支えるSquireのベースとBrufordのドラム。
そしてJonのハイトーンヴォイスと美しいコーラス。
その後のライブでは定番となるタイトル曲と「And You And I」を含む、YESというバンドの良さを全て詰めこんだアルバム。
プログレ・ファンは−いやロック・ファンは−避けて通ることが許されない1枚だと思う。