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71年作の1st。ISBを想わせるマーティン・コッカーハムの屈折したヴォーカルと透明感溢れるトラディショナルな佇まいのバーバラ・ガスキンのヴォーカルとの対比が個性的。調子っぱずれなヴァイオリンなど、2nd、3rdに比べアシッド臭漂うサウンドが印象的。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
のちにブリティッシュ・フォーク三美神と祭り上げられることになる彼らのデビュー作。実像は大学の同窓生が、音楽を勉強しながら曲づくりし、クラブで日銭を稼いでいたアマチュア集団だったと思います。おそらくは音楽で生計を立てていく覚悟はまだ誰にもなかったでしょう。ドラムズは入っていませんし、ボーカルは、バーバラ・ガスキンとマーティン・コッカラムの掛け合いのような形で進みます。今作かぎりのジュリアン・クサックのバイオリンがアクセントになっています。
サードあたりになると、冷たい印象が強くなりますが、まだこの盤では秋の晴れの日のような温かさがあります。ただ英国フォークの本流と言ってしまうには無理があります。あくまでフォークに惹かれた若者のオリジナル作で、その若さが何よりの魅力だと思います。マーティン・コッカラムの曲づくりは演劇的なところがあり、オルガン(あるいはピアノ)とボーカルで盛り上がっていくところはプログレッシブ・ロックのユーザーにもアピールしそうです。
バーバラ・ガスキンの歌は、まだたどたどしいです。彼女の良さはキャピキャピしていなくて、落ち着き払って絶望的な歌い方をするところにあると思っておりますが、その特長も当然出ていません。ガスキンのソロを聴くには、7.Time Will Tell まで進まないとなりません。
このレパトワ盤は、アナログ盤起こしで、ぷちぷちしたノイズが入ります。もう慣れっこになってしまって、ノイズも音楽の一部のような気がしてくるから不思議です。