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爆撃を行なうハトのジャケットで知られる73年1stアルバムで名高いイタリアン・ロック・バンド。2010年に再結成した彼らの、12年ぶりとなる24年スタジオ・アルバム。キーボーディストとギタリストがオリジナル・メンバーです。1曲目からエモーショナルに歌う伊語ヴォーカルを、ずしりとしたリズム・セクション、哀愁漂うジャジーなギター、メランコリックに揺らめくオルガンや気品あるピアノらが支える、上質なイタリアン・ロックを披露。そんな現代的なメロディック・ロック路線でこのまま行くのかなと思いきや、3曲目で空気が変わります。怪しげに蠢くようなシンセが折り重なり、リズム隊とギターがダイナミックに走り出すゾクゾクするオープニングを経て邪悪な表情で歌い出すヴォーカル。1stに入っていてもおかしくないヘヴィ・シンフォが繰り広げられて思わずガッツポーズです。続く4曲目も冒頭から「Tarkus」ばりの緊張感で疾走するヘヴィかつアグレッシヴなナンバーでかなりカッコいい。中盤以降の輝かしいシンセが響き渡る伸びやかなヴォーカル・パートもこれぞイタリアン・ロックで胸が熱くなります。叙情的でメロディアスなモダン・ロックと往年に引けを取らないキーボード・シンフォ、共にさすがの質の高さで楽しませてくれる力作です。
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