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フィンランド・伊・米出身のミュージシャン3人を中心に結成された人気シンフォ・グループ、2枚目の2024年作!前24年作『A QUIET TOWN』にて作詞/作曲を務めた伊マルチ・プレイヤー/コンポーザーMarco Grieco(MACROMARCO)が今回も全曲作詞/作曲を担当。そしていつも通り各国から多数のゲストを迎えていますが、本作のゲストはいつもに増して豪華。御大Roine Stolt、MAGENTAの女性シンガーChristina Booth、PENDRAGONで知られるClive Nolanというメンツに加え、AFTER CRYINGやKAYAKからもメンバーが参加しています。タイム・マシーンによって類人猿の時代から現代まで人類の歴史を辿るコンセプト・アルバムとなっており、今回もクラシカルな弦楽を全編フィーチャーしながらとんでもないスケールで展開。張り詰めた気品に満ちたヴァイオリンに導かれて、シンセが哀愁を帯びた旋律を奏で、さらに泣きのギターが畳みかける、あまりに壮大な導入部で早速ノックアウト。SOLARISやLITTLE TRAGEDIESを彷彿させつつ、彼らをも凌ぐかもしれない素晴らしさです。ロマンティックに歌う男性ヴォーカルも素晴らしい、クラシカル・シンフォとして完璧な一曲目はずばり必聴モノ。2曲目ではいよいよRoine Stoltのギターが炸裂。序盤・中盤・ラストと圧倒的表現力でエモーショナルに紡ぐ劇的なギターが堪能できて、曲のクオリティを数段跳ね上げていてさすがです。Clive Nolanは5曲目でヴォーカル参加。初期Steve Hackettの作風に通じるファンタスティックな中に少しエキセントリックな要素を持つ曲調に、味わくも力強い歌声を乗せます。そしてラスト8曲目、アコギの爪弾きをバックに物悲しい表情で歌い出すChristina。MAGENTAでの彼女とはまた異なる魅力を放つ歌唱に惹き込まれます。盛り上がる演奏に合わせてハイトーンで気高く歌い上げる中盤からラストにかけても感動的。そんなゲストの活躍を最大限に生かす、楽曲の良さと土台であるクラシカル・シンフォとして隙のない完成度に唸らされてしまう傑作!
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