カケレコ・レビュー

カルロス・サンタナを実兄に持つギタリスト、「ラテンAOR＆フリーソウル」と呼べる79年作2ndソロ！

ラテン・ロック・バンドMALOのリーダーとして活躍、御大Carlos Santanaを実兄に持つ彼の79年作2ndソロ。AOR/フリーソウル的なアーヴァンに洗練された楽曲を、自身のギターやパーカッションが放つラテン・フレイヴァーが鮮やかに彩る、至上のラテン・ロックを紡ぎます。タイトかつ弾力のある最高のリズム・セクションとそれに絡むラテン・パーカッション、ギターとエレピのコンビが時にメロウに時に熱くスリリングに、緩急自在に舞います。ヴォーカルのソウル・シンガー的甘さに少し哀愁も滲ませた歌声もGOOD。そんな中でも聴きモノはやはりJorgeのギターで、兄よりもソウル色強めかつ音数少なめにラテンのパッションを封じ込めた芳醇なフレーズを繰り出すプレイは、まさに職人的と形容できる素晴らしさ。ラテン・ロックって暑苦しそう...という方には是非聴いてみて欲しい作品です！

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