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490円 (税込539円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
70年にリリースされたラスト・アルバム。「GET BACK」セッションが空中分解し、その音源をフィル・スペクターがアルバムという形にまとめあげた作品。フィル・スペクターによるエコーに包まれた荘厳なサウンド・プロダクションが、ラスト・アルバムとしての虚無感を倍増させている印象。「LET IT BE...NAKID」はバンドのダイナミズムが閉じこめられた素晴らしい音源でしたが、ラスト・アルバムとしては、やはりこのフィル・スペクター盤がしっくりきます。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
わが国での売り上げでは、「サージェント・ペパー」でも「アビーロード」でもなく、この盤だったと思います。なぜか。66年から69年までの彼らの黄金期にわが国ユーザーは反応できず、「レット・イット・ビー」というバラードにより、ほとんど初めてビートルズの魅力に目覚めたから。…とわたしは考えています。わたしは御多分にもれず、この盤をビートルズ駆け出しの時期に購入して聴きました。何の違和感もなく「ディグ・ア・ポニー」や「ワン・アフター・909」を聴き、気に入っていました。今では「ザ・ビートルズ」や「アビーロード」の構成力に比べて、惨憺たる集中力のなさにあきれ半分です。
彼らの魅力に様々な側面があります。メロディやバラードの美しさは、ごく一部の話です。何といってもロックンロール・バンドとしてのビートルズが王道だとわたしは考えています。そう考えるととても「レット・イット・ビー」をほかの人に薦める気にはなれません。せいぜい「アイブ・ガッタ・フィーリング」でしょうか。映画でのビートルズは完全にやる気をなくしていて、ポール・マッカートニーが久々の生演奏で興奮しているのが共感できました。
この腑抜けた演奏から心を入れ替えて「アビーロード」をつくるわけです。ジョン・レノンは、それさえも気に入っていなかったようですけど。2024.07.25