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ALICE IN WONDERLAND

NEUSCHWANSTEIN

評価:41件のレビュー

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FGBG4468(MUSEA) 【08年発売CD】

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カケレコ・レビュー

ジャーマン・シンフォニック・ロックの名バンド、幻のデビュー作

79年にリリースされた「Battlement」が、ジャーマン・シンフォニック・ロックの名盤として広く知られるグループの、幻のデビューアルバムが30年の時を経てリリース。2ndアルバムでは12弦ギターとしゃがれ声ボーカルによるGENESISの色濃いシンフォニック・ロックが印象的ですが、本作では2ndアルバムのボーカリストはまだ加入しておらず、ナレーションが入る他はオールインストとなっています。音楽的にも、そのお国柄を反映したファンタジックさとリリシズムは共通するも2ndアルバムで聴けるマイルドなシンフォニック・ロックとはやや異質であり、こちらはフルートのリードと、ダブルキーボードのきらびやかなアプローチで聴かせるロマン派ジャーマン・シンフォニック・ロックという趣。また、80年代に足を突っ込みかけていた2ndアルバムとは違い、より70年代的な音像で聴かせている点も大きなポイントでしょう。ファン必聴の素晴らしいコンセプトアルバムであり、2ndアルバムとあわせて霧深いジャーマン・プログレの隠れた名盤となっています。

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レビュー一覧

評価:4クローンではなく、きちんとフォロワーしてます(1 拍手)

レビュアー:Durangoさん レビューをすべて見る

不思議の国のアリスと言ったって、例によって聴いただけではそんなことわかりゃしません。でも今作のように音だけでもちゃんと楽しめるように作られていてこそ、この手の作品は成功していると言えるのでしょう。これやピクトルなんかと比べたら、正直スノーグースなどは原作のBGMのようにしか思えません。あれは私としてはどうも退屈なのです。

演奏の面で一番感心したのは、シンセサイザーが結構ブヨブヨと鳴っているにもかかわらず、さして下品にならずクラシカルでロマンティックな雰囲気が守られている点ですが、これこそGENESIS研究の賜物なのではないでしょうか。こういうスタイルやフレーズだけではなくセンス的な部分をきちんと学んで楽曲の質を高めようとする姿勢は◎。これが本来フォロワーのあり方だと思います。

本家GENESIS、同郷ANYONE'S DAUGHTERのような美しいメロディはあまりないけども、ロマンあふれるこれでこそジャーマンシンフォと言いたくなるような演奏は一聴の価値ありです。

ナイスレビューですね!

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