カケレコ・レビュー

ジャーマン・プログレ新鋭ARGOSのドラマーによるソロ・プロジェクト、04年作

YACOBS は、 ドイツのプログレッシヴ・ロック・グループARGOSでドラマーを務めるミュージシャン、Ulf Jacobsによるソロ・プロジェクトです。 ARGOSはシンフォニック・プログレにカンタベリー・フィーリングを馴染ませたような音楽性が特徴的でしたが、YACOBSのサウンドはポップ・フィーリングを前面に押し出したヴォーカルものロックといった作風。2004年のセカンド・アルバム『Lifespan』は、基本的にはUlf Jacobsが全曲の作曲を担当し、バンドメイトであるARGOSのギタリストEnrico Florczakらが参加し制作された作品。 音楽性は前作と変わらず、ストレートなロック・サウンドにプログレッシヴ・ロックらしいアレンジや音色(オルガン・サウンドなど)を加えたもの。前作同様プログラミングも用いられているようですが、デジタルくさい印象は全く持ちません。キャッチーな歌メロを持ち、耳に馴染みやすい楽曲が多いので、プログレッシヴ・ロックに留まらず音楽ファンにおすすめできます。

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