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ローマにある石の彫刻「真実の口」をグループ名に冠し、2016年にデビュー・アルバム『Avenoth』でプログレ・シーンに登場。BANCO DEL MUTUO SOCCORSOなどが引き合いに出されるハイ・レベルなシンフォニック・ロックで高い評価を獲得したLA BOCCA DELLA VERITAが、7年ぶりのセカンド・アルバムとなる2023年作『[Un]connected』を発表しました。その内容は、インターネット・テクノロジーを介した人間関係に対する警鐘という21世紀ならではのコンセプト・アルバム。人間同士が手軽につながることができるようになると同時に、他者との深いコミュニケーションができなくなりつつある現代をプログレッシヴな音楽性で表現しています。一聴して印象に残るのはゴリゴリとした迫力のあるハモンド・オルガン、メロトロンのストリングスやコーラス音色、あるいはアナログ・シンセサイザーのリード音色といったヴィンテージ・キーボード群、ハード・ロック的なサウンドを基調にメロディアスな泣きも表現するギター、そしてリッケンバッカー・ベース。もちろんドラムスもスリリングなプレイを聴かせています。 LA MASCHERA DI CERAなど、イタリアには70年代を思い起こさせるレトロな音作りを用いたプログレバンドが少なくありませんが、そんな中でもトップ・クラスのクオリティーでしょう。なお、本作にはBANCO DEL MUTUO SOCCORSOのギタリストFilippo Marcheggianiがゲスト・プレイヤーとして参加しています。現代社会の闇を鋭く描写した傑作であり、イタリアン・プログレ・ファン必聴の1枚です!
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