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76年のクラシカル・ロック名作『VOCI』で知られるヴェネチア出身のキーボーディストによる23年作。前半はほぼソロ・ピアノ曲で構成されており、クラシック並々ならぬ素養を感じさせる繊細なタッチで紡がれる気品高くも物悲しい美旋律に息をのんで聴き入ってしまいます。個人的にはRick Wakemanのソロ・ピアノ名品『Country Airs』を思い出しました。後半にはフルート奏者&ヴァイオリン奏者が参加して、本格的な室内楽アンサンブルを展開。ヴァイオリンの緩急自在で華のあるプレイがまるで宮廷音楽のような格式を醸し出していて、それに触発されるように情感を乗せて波打つようにピアノが躍動。華麗で起伏に富んだ演奏はチェンバー・ロック好きにもアピールすると思います。出番は多くないものの、美しさと愛らしさを行き来するフルートの音色も素敵です。かなり純クラシック寄りのサウンドですが、クラシカル系のシンフォやチェンバー・ロックのファンに聴いていただきたい一枚となっています。
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