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イタリアン・ロック史上の傑作として名高い72年のデビュー作で知られるグループが、4年ぶりにリリースした22年作。デビュー当時からのメンバーはギタリストPericle Sponzilliのみですが、柔らかく幻想的なタッチで綴る彼らならではのシンフォニック・ロックは健在と言っていいでしょう。前作より参加する女性ヴォーカルがエモーショナルな伊語で歌う洗練されたモダン・メロディアス・ロックを軸としながらも、たおやかに響くクラシカルなピアノや淡く揺らぐオルガン、そして瑞々しいアコギ&歌心あるフレーズを紡ぐエレキと、演奏陣のプレイは70年代より活動するイタリアン・ロック・バンドらしい味わいがたっぷりで感動を呼び込みます。後半にはイタリアン・ポップス・テイストが強い楽曲も入ってきますが、どこかシアトリカルな厳かさを持った女性ヴォーカルの存在によって軽い感じになっていないのが好印象。21世紀の作品としてのモダンな音使いとヴィンテージなサウンドとのバランス感覚が素晴らしい一枚です。
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