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MAURO PAGANI

MAURO PAGANI

評価:52件のレビュー

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カケレコ・レビュー

PFMで活躍したヴァイオリニスト、79年作1stソロ、地中海音楽×ロックの大傑作!

元PFMのヴァイオリン/フルート奏者。77年にPFMを脱退した後は、自身の音楽的ルーツを求め、地中海の民族音楽を探求。その成果として制作された79年作の1stソロ。イスラム文明とキリスト教文明とが幾重にも重なった地中海で育まれた地中海音楽と、ロックやジャズとを結びつけた地中海ロックの頂点に君臨する一枚。マウロは、ヴァイオリン、フルートの他、ギター、オルガン、ピアノ、ピッコロ、ブズーキ、ウード、サズを操るなど、マルチ・インストゥルメンタル奏者としての才能を見事に開花。そこに、AREAやPFMのメンバー、地中海プログレの名グループCANZONIERE DEL LAZIOのメンバーが加わり、アラビックな旋律が渦巻くエキゾチズムとロックのダイナミズムとがぶつかりあった芳醇かつ強靱なサウンドが生み出されています。特にアレアが参加したオープニング・ナンバーは、ヴァイオリンと民族弦楽器とのユニゾンによるこぶしを効かせたようにウネる旋律を軸に、強靱なジャズ・ロック・パート、CANZONIERE〜のメンバーのパーカッションが北アフリカの祝祭に紛れ込んでしまったような土着フレイヴァーを奏でるパートとを対比させながら展開するスケールの大きな名曲。PFMのメンバーが参加したクラシックとジャズと地中海音楽の豊かなフュージョンの豊かなフュージョンを聴かせる4曲目や、デメトリオ・ストラトスの超絶スキャット、マハビシュヌばりのソロの応酬が凄まじい5曲目もまた必聴。様々な時代・地域・民族が交差し溶け込んだコスモポリタン・ロックと言える傑作です!

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レビュー一覧

評価:5魂の音楽(1 拍手)

レビュアー:purebluesさん レビューをすべて見る

マウロ・パガーニの1stソロ。1978年作。
タイトルにある通りの音楽だと思う。ありがちな表現で申し訳ないが、自らのキャリア全てをかけてリリースしたアルバムなんだろうなと思う。
PFMの延長を期待して聞くとなかなか理解できない。だって民族音楽なんだから。「地中海音楽」やら聞いたことない楽器名やら言われても正直よくわからなかったが、「彼が本当にやりたかった音楽、出したかった音」がここには詰まっていると思う。そしてそれを感じられたとき、その人にとって名盤となる。
プログレではないが、ロックが芸術として昇華した稀有な事例のひとつである。

ナイスレビューですね!

評価:5この傑作の何よりの特徴は明るさ、にある(1 拍手)

レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る

2004年の「クロイツァ・デ・マ」以来、沈黙しきっているマウロ・パガーニです。最初この盤が日本盤で出てきたときにはわからなかった全体像が、その後の活動で見えるようになってきた気がしています。パガーニは、けっして民族音楽にのめり込んでいるわけでもなく、それなりにコンテンポラリーなシーンに気を配っています。当初、聴きなれない楽器とアラビア風のフレーズで、これはトンデモナイ音楽ダ、と思い込んでいたのですが、まだこの盤までは「ロック」の範疇でした。

パガーニが本当に影響され、目指していたのは、ファブリチオ・デ・アンドレのような、飾りのない音楽だったと思うんです。たぶん彼は歌うことが音楽家の本懐であると理解し、それを実現するために歳月を費やした。ですので、このファースト・ソロも過渡期の実験作である、というのが、わたしの見識です。近作では、パガーニは、ウド、ブズーキしか弾かなくなっています。バイオリンや木管を手にしていたのもこの作と、次のサントラまでです。

カルナスシャリアや、バンコのルドルフォ・マルテーゼのプロジェクト「インダコ」への協力も、同じ水平線にあります。シンプルに言えば、イタリアを発見せよ、です。

わたしがこの盤で最も好きなのは、「チッタ・アロマティカ」。パガーニとアレアのメンバーが、吹っ切れたように明るいフレーズで共演する素晴らしい曲です。畑を耕すように、機を織るように音を出せ、と、パガーニが言っているようです。

ナイスレビューですね!

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