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スペインのジャズ・ロック・バンドOCTOBER EQUUSのリーダーであるAngel Ontalvaとロシアの新鋭スペース・ロック・バンドVESPEROによる、2018年作『Carta Marina』に続く2020年のコラボレーション・アルバム。本作のコンセプトは、日本のみならず海外でも有名な、昭和初期の日本で実際に起こった猟奇的な事件。スペース・ロックの音楽性においては、明確なメロディーで聴かせるよりもセッション色やグルーヴ重視の方向へと舵を切った楽曲になるのが一般的であり、本作もライブ・フィーリングに溢れたサウンドが収められています。しかし、エレキ・ギターを中心とするジャム的なサウンドを基本としながらも、メロディアスな印象が耳に残るのがユニーク。全体を通してもダイナミックなスペース・ロックというよりは、コンセプトに呼応した悲哀や虚しさを感じさせる物憂げなセッション・ミュージックといった趣であり、落ち着いて楽しむことができます。また、VESPEROにはヴァイオリン奏者Vitaly Borodinが所属しているため、楽曲によってはクラシカルなテイストも加味されています。イギリスのGONGやHAWKWINDなどスペース・ロック系プログレのファンは押さえておきたい1枚!
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