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2作品を残したカルフォルニアのヘヴィー・サイケ/ブルース・ロック・トリオ、ラストとなる71年作。ドラムのChet McCrackenは後にドゥービー・ブラザーズに参加しています。ワウやディストーションの効いたギターが抜群。リズム隊もタイトだし、熱っぽくもややクールなヴォーカル、コーラスも綺麗で聴かせます。ハード・ロック・ファンに広く聴いて欲しい好作!
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
大阪万国博覧会の翌年が71年。立派な子どものいるおばはんが、太ももをあわらにした短いスカートをはいていた時代です。なんのことはなく、自分の子ども時代の母親の写真を見て衝撃を受けたことがあるのです。もうこの世にいませんが…。きのうも高校時代の同級生とファミレスに行っていて、いかに70年代にレコードを買う金がなかったか、という話になりました。せめて70年代、自分が中学生、高校生のときの音だけでも聴きつくせないか。そんな話を自分は力説しました。
中学生のとき、ヘルプの音に出会っていたら、クイーンやディープ・パープルより衝撃を受けたことでしょう。青臭いボーカルに傍若無人なファズ・ギター。7分、9分という逃げ場のないヘビーロックを支える叩き過ぎのドラムズ。ギターの重さに昇天しそうになっていると、爽やかこの上ないコーラスが畳みかけてきます。この音がトリオなのです。エクスペリエンスともクリームとも違う、明るいヘビーロック。これは「買い」です。
親が大阪に連れて行ってくれると言ったことが楽しみで、わたしは毎日ちらしの裏に万博パビリオンの絵を描いていました。いまだにソ連館や瓦斯協会パビリオンの形を覚えています。ところが嘘だった…。嘘だとわかって泣いて泣いて一生分の涙を流しました。ヘビーロックに使う金を惜しまないのは、その恨みなのかもしれません。2021.11.08