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抜けの良いアメリカン・ロックのバンド・アンサンブルとクラシカルなヴァイオリンによるシンフォニックなアプローチでアメリカを代表するプログレッシヴ・ロック・グループとなり、後のアメリカン・プログレハードの基礎を築いたグループの76年4th。その内容は、ポップで普遍的なメロディーと抜けの良いバンド・アンサンブル、QUEENのような分厚いコーラスワーク、そしてシンフォニックなヴァイオリンや華やかなキーボードが一体となり、その後のメインストリームである産業ロックへの流れを感じさせる明快な作風を打ち出した傑作です。デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
英国や欧州のプログレ・グループに比較して、カンザスやスティクスを下に見るのをやめませんか。やれ、建国から日が浅いとか、クラシックが根付いていないとか。ピーター・ガブリエルやジョン・アンダースンが500年前から生きているわけではないでしょうに。カンザスは、フィル・イハートやケリー・ロブグレンが英国に渡りプログレッシブ・ロックに影響を受けたところから始まります。でも彼らは、そのままコピーするんじゃ手に負えない。なんとか米国の民俗・風俗をロック・クラシックに落とし込もうとする考えにたどり着きます。
そこで現れたのがスティーブ・ウォルシュという稀代のボーカリストです。湿り気のある声は彼らの方向性にジャストフィットしたのです。スティーブ・ハケットは、ソロ第2作の制作途中でウォルシュに参加してくれと直電しています。彼らのバイオリンには賛否あると思いますが、クラシックではなくジプシー音楽を志向していることが明らかです。
わたしは、カンザスの中にあるブギやブルーズ、R&Bのセンスが大好き。違和感なく米国ルーツがロックに溶け込んでいます。ただちょっとサービス精神があり過ぎるんですよ。だから音がぶ厚くなってしまいます。その垢ぬけなさと付き合えるかどうか、なんでしょう。かつてロッキング・オンで叩かれ続けたカンザスの良さにわたしが気づいたのは、だいぶたってからです。