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ポーランド出身、アルメニアの伝統音楽を取り入れた注目グループORGANIC NOISESのギタリストRobert WierciochとキーボーディストKarolina Wieriochを中心とするプログレ・グループの19年デビュー作。切れ味の鋭さと哀感が同居するフレーズを次々と紡ぎ出すテクニカルなギター、ジャズを基軸にクラシカルな美麗さも織り交ぜて鮮やかに舞うピアノが交錯する、洗練の極致と言いたくなるほどに隙のないインストゥルメンタル・ジャズ・ロックを展開します。ORGANIC NOISESから民族エッセンスを抜き、よりタイトで硬質に再構築したようなアンサンブルのカッコよさと言ったらありません。あまりに技巧的で洗練された演奏に耳が行きますが、ポーランド・プログレの特徴とも言えるPINK FLOYD的なメランコリーと空間的な広がりを持つ音響も随所に散りばめてあり、陰影に富んだ幻想美が立ち上がってくるナンバーも魅力的。ORGANIC NOISESを気に入られた方は勿論、テクニカルなジャズ・ロックのファンには是非聴いてほしい傑作です。
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レビュアー:yes_90125さん レビューをすべて見る
ジャズ・ロックはあまり聴かないけれど、実は意外と好きです。
ポーランドのバンドですが、この国にはシンフォ系バンドと美声女性Voのイメージが強いので、ジャズ・ロックというのはとても新鮮でした。
バンドは、ギター、キーボード、ドラム、ベースの基本的な4人構成で、6曲目と7曲目にゲスト・プレイヤーが参加しています。
そのゲストが、ベースとドラムであることが、ジャズ・ロック・バンドらしくていいなぁと思ったりします。
単純に色分けすると、キーボード(ピアノ)がジャズテイストで、ギターがロック色を持っているのですが、双方のバランスが絶妙で−もちろん、重要なリズム隊も安定していて−ジャズ・ロックとしての完成度を高めています。
どちらか一方だけでは、これほど魅力的な曲にはならないと思います。
全曲インストゥルメンタルで、適度な緊張感がありながら聴きやすい。
これは、確かにカッコいい!