カケレコ・レビュー

フィンランドのプログレッシヴ・ロック・バンドXLのリーダー/ヴァイヴ奏者による、ソロ10年作。マイク・オールドフィールドやモエルランズ・ゴングのファンにもおすすめ

フィンランドのプログレッシヴ・ロック・バンドXLのリーダー/ヴァイヴ奏者による、ソロ10年作がこちら。なんと言っても特徴的なのは、MIDIVIBEという、鉄琴型シンセサイザーを用いたその特異なサウンド。シンセ特有の浮遊感溢れるサウンドと、ヒンヤリとした鉄琴のような響きの空気感が絶妙にブレンドされた独特の音像を生み出しています。ARTTU TAKALOによるヴァイヴ・シンセとプログラミング・デジタル音の音色を中心に広がって行く様は、時に静逸、時にアグレッシヴに躍動感のある演奏を見せ、MILESの「BITCHES BREW」を思わせるトランペットもまた、シンセ・サウンドを効果的に引き立てるように奏でられます。静と動を併せ持った、エネルギッシュかつメロウなサウンドに、思わず、北欧プログレッシヴ・ロックはここまで進んでいるのか！と感嘆させられる力作の登場です。

他のお客様の同時購入CD

YouTube動画