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単発ながら素晴らしい作品を残したイタリアのプログレッシブ・ロックグループの76年唯一作。ゲスト・プレイヤーにPICCHIO DAL POZZO のAldo De Scalziを迎えて製作され、メロトロンの名盤としても知られるその内容は、ファンタジックなフォーク・ロック風の牧歌性が素晴らしい優美なサウンド。フルートやヴァイオリン、ギターが彩るフォーキーな音楽性を基本にメロトロンやアナログ・シンセサイザーが神秘的な広がりを加味しています。ほとんどリズム・セクションを廃した作風とシンセサイザー・サウンドの効果もあって、ジャーマン・ロックなどにも通じる浮世離れした浮遊感を持っていることが個性的ですが、やはり優美なメロディーには確かなイタリア叙情を感じます。
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レビュアー:yes_90125さん レビューをすべて見る
キング・レコードのヨーロピアン・ロック・シリーズで、新興レーベル・グロッグから発売された作品の1枚として紹介された時には、白地にグループ名だけが書かれたシンプルなジャケットに興味を惹かれることもなく通り過ぎてしまったが、あらためて聴いてみると極めてイタリアらしい好作品だと思う。
ただ、これをプログレとかシンフォニック・ロックとして語っていいのかどうか・・・?
確かにメロトロンやフルートが奏でるメロディに初期クリムゾンの耽美性を感じなくはないが、ゆったりとしたアコースティックな曲の美しさと歌心のあるヴォーカルこそが本来の魅力なのではないだろうか。
彼らの音楽は、儚さと幻想、そして叙情性に満ちている。
そして、当時の他のバンドと比較しても決して引けを取ることはなく、イタリアン・ロックの良さが全て凝縮されているとともに、触れると壊れてしまいそうな繊細さは例えようがなく癒しさえも感じる。