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スイス最高峰のプログレ・バンドである彼らが76年にリリースした1stアルバム!ユーロ・プログレ屈指の人気作である2nd『MOVIN' ON』がよく知られますが、このデビュー作も驚異の出来栄え。重くタイトに刻むジャジーなリズム・セクションに乗って、重厚に吹き荒れるサックスやフルート、ヒリヒリと緊張感のあるトーンのギターが初期キング・クリムゾンばりに強度の高いアンサンブルで突き進む「動」のパート。そしてVDGGやGNIDROLOGあたりを思わせる暗黒が立ち込める中を憂いの滲むヴォーカルが歌う「静」のパート。両者がダイナミックに対比され、アーティスティックで構築的なプログレッシヴ・ロックを作り上げています。ヴォーカルはピーター・ハミル影響下の独特の抑揚を付けたスタイルで、サウンドの緊張感を更に高めていて見事です。随所で挿入されるアコースティック・パートでは、アコギやフルートやヴィブラフォンらがGENTLE GIANTに迫る緻密なアンサンブルを編み上げていてここでも驚愕。いやはやとんでもないテクニックです。洗練されたテクニカル・プログレとしての完成度の高さこそ次作に譲りますが、溢れ出んばかりのアーティスティックな感性の放出は本作が圧倒的。5大バンドの名作クラスにも匹敵する、文句なしのユーロ・ロック傑作!
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レビュアー:ike333さん レビューをすべて見る
ようやく出た感の強いCircusの1作目。2作目が特に有名ですが、本作も素晴らしいアルバムです。いきなり不協和音の中フルートが舞い、Fritz Hauser氏の手数多いドラミング、思わせぶりなボーカルと否応なくKing CrimsonのLizardとGnidrologのLady Lakeが混合したような彼らの世界に引きずり込まれてしまいます。緩急自在で先が読めない展開、この不安感を煽るような緊張感がたまらないです。音質も、OKですよ。