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スイスの誇る名ハード・ロック・グループTOAD、78年のジュネーヴでの公演を収録したライヴ盤。サウンドのテイストは75年の3rd『DREAMS』のキャッチーな路線に近く、さらにアルバム・タイトルにもなっているEARTH WIND & FIRE「Yearnin' Learnin'」のカバーをはじめ、ファンクやブルースなどブラック・ミュージックの影響をより色濃く打ち出した新曲を多数披露しています。とはいえキーボードなど余分な音が入っていないせいかメロディアスさは出過ぎておらず、ギター・ヴォーカルにベース、ドラムの純粋なトリオ編成によるファンキー・ハード・ロックは非常に硬派で骨太。跳ねるディストーション・ギターとベースのグルーヴィーなアンサンブルがまるでジミヘンのごとき「Mama Come Back」や、Werner Froehlichのスラッピング・ベースが堪能できる「I Wish You Were Here」など、思わず唸ってしまう佳曲揃いです。この翌年79年にWernerが脱退し、TOADはしばらく表立っての活動はなくなってしまいますが、この路線でのアルバムもぜひ聴いてみたかったと思わせる、期待を裏切らぬ出来栄えと言えるでしょう。
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